日本で唯一の亜熱帯の楽園である沖縄ですが、数ある離島の中でも石垣島は旅行先として高い人気を集めています。石垣島には、美しい海や手つかずのジャングルでのアクティビティを目的に訪れる方も多くいらっしゃいますが、普通のアクティビティだけでは満足できない!という石垣島通の方に是非おすすめしたいツアーがあります。
それは、5月から7月の初夏の間にしか見られないサガリバナ鑑賞ツアーです。ここでは、石垣島のサガリバナについてご紹介致します。是非、海だけではない石垣島の魅力を満喫してくださいね。
石垣島で見られるサガリバナの魅力とは?
魅力1.たった一夜で散ってしまう幻の花”サガリバナ”
サガリバナは、亜熱帯地域のマングローブ林に咲く花で、石垣島では5月から7月ごろがベストな時期です。このサガリバナは日没後の18~19時の時間帯に咲き始め、20~21時ごろに満開になります。そして翌朝、日が昇るころにはその花を散らせてしまう儚い花なのです。これが、“幻の一夜花”と呼ばれる理由です。
満開の姿を見るためには、夜の短い時間に狙いを定めてジャングル中へ入る必要があります。簡単には見られないからこそ、人々を魅了してやまないのかもしれませんね。
魅力2.サガリバナは甘い香りを放つ
サガリバナが開花する時間になると、ジャングルには甘いバニラのような香りが充満します。その香りの強さは、匂いでサガリバナを見つけられるほどです。
それもそのはず、サガリバナはたった一夜の短い間で受粉を行う必要があるため、強い香りを放って虫たちをおびき寄せているのです。匂いにつられてやってきた虫たちが花から花へ飛び移ることで、受粉を行います。サガリバナの甘い香りと美しい姿におびき寄せられるのは人間だけでなく、虫たちも同じなのですね。
魅力3.夜と早朝で全く違うサガリバナを味わえる
サガリバナが満開になるのは夜の20~21時ごろですが、実は、早朝5~6時にもサガリバナを楽しめます。木にぶら下がるように咲き誇る夜のサガリバナに対して、早朝にはサガリバナが散った後、マングローブ川の川面を埋め尽くすように浮かんでいる様子を見ることができます。
爽やかなジャングルの朝に、サガリバナの美しい花々が彩を添えてくれます。もちろん満開の姿の美しさは言うまでもありませんが、散ったあとでも川に浮かぶ花が楽しめるというのがサガリバナの魅力といえるでしょう。
石垣島で楽しめるサガリバナツアー
サガリバナツアーの種類 | 魅力 |
夜のツアー | サガリバナの満開の時間帯を楽しめます |
早朝のツアー | 日の出前から日の出にかけて徐々に花びらが落ちてくる様子を楽しめます |
石垣島の夜のジャングルの中で咲き誇るサガリバナですが、その美しい姿を見るためには、限られた時間の中でサガリバナの生息地を訪れる必要があります。個人で見に行くこともできますが、より確実に満開の姿を見たい方は、ツアーに参加して現地に詳しいガイドと一緒に訪れるのがおすすめです。
夜のサガリバナツアー
石垣島では、昼間だけでなく夜のツアーも数多く開催されています。サガリバナツアーもそのうちのひとつで、5月~7月頃の期間限定で開催されます。
石垣島のマングローブ湿地帯の奥にトレッキングをして入っていき、美しく咲き乱れるサガリバナが生息する地帯までガイドに案内をしてもらうことができます。サガリバナの鑑賞時間は20~22時という短い時間なので、このタイミングを逃さないようにしなくてはいけません。その点、サガリバナツアーでは、ガイドがジャングルの夜道をしっかりと案内してくれるので安心して鑑賞ポイントにたどり着くことができます。
サガリバナの開花時期に石垣島を訪れた際、このツアーに参加することで、夜の自然の美しさを魅了することができるでしょう。
早朝のサガリバナツアー
石垣島のサガリバナツアーでは、早朝に見に行くツアーもあります。マングローブの朝は、日の日差しが差し込み澄んだ空気の中でトレッキングができます。朝から身体を動かし、爽やかな一日をスタートできるおすすめのツアーと言えるでしょう。
夜が開けるころに散ってしまったサガリバナですが、花の形を変えることなくジャングルの地面や川面を埋め尽くす様子を鑑賞できます。サガリバナの最盛期には、地面が見えなくなるほどのサガリバナが散っているので、普段のマングローブ林とは一味違う光景を目の当たりにすることができるでしょう。
西表島限定味わえるサガリバナツアー
サガリバナが見えるのは、石垣島だけではありません。八重山諸島のもう一つの大きな島である西表島にもサガリバナは生息しています。西表島には、石垣島よりもさらに手付かずの自然が残されています。
西表島のサガリバナは石垣島と咲く場所が異なり、マングローブ川の岸に咲いているものが多いです。そのため、ツアーはトレッキングよりもカヌーによる移動となります。そして、なによりも散った後のサガリバナが水面に浮かぶ姿が魅力的です。
【西表島】【5・6・7月限定】マングローブ一面に広がる”幻の花”を鑑賞!早朝のサガリバナカヌーツアー
このツアーでは、約2時間ほどのカヌーの移動で、サガリバナのポイントへ移動し、戻ってくるというツアーです。早朝のツアーなので、サガリバナの鑑賞だけでなく朝の穏やかな時間を過ごすことができるでしょう。
さらに、西表島のサガリバナは花が散ったときに、マングローブ川の水面に花が落ちるという特徴があります。川の水面は辺り一面がサガリバナで埋め尽くされて、その中をカヌーで漕ぎ分けていくことができるでしょう。
【西表島】【5・6・7月限定】闇夜に咲く幻の一夜花サガリバナナイトカヌー
人の手がつけられてない西表島の大自然ですが、夜の西表島はさらにジャングル気分が盛り上がること間違いなしです。そのジャングルをカヌーで漕いでいくと、そこには満開のサガリバナが咲き誇っています。
ライトの明かりを頼りに、マングローブ川でカヌーを漕ぐ体験はまさにジャングルを冒険できる特別なものです。西表島を訪れたら是非夜はこのツアーへの参加をおすすめします。
他にもある!石垣島で鑑賞できる花
石垣島の花 | 時期 |
デイゴ | 3月~5月 |
ブーゲンビリア | 通年 |
ハイビスカス | 5月~10月 |
月桃 | 4月~6月 |
石垣島では、ここでしか見ることができない花がいくつも存在します。サガリバナももちろんそうですが、島を見渡してみると見慣れない花が多く咲いているのに気がつくでしょう。そんなとき、ここでしか見ることができない花を見逃さないように、ここで紹介したいと思います。
デイゴの花
沖縄といえば、デイゴの花です。鮮やかな色の赤い花が南国気分を味わせてくれるでしょう。石垣島は自然のままで手付かずの場所も多く存在し、このデイゴが咲いているところが少なくありません。見つけたときは記念写真も忘れずに撮っておきましょう。西表島から水牛車で行ける由布島でも見れます。
ブーケンビリア
ブーケンビリアは、世界各地の暖かい地域で愛されている花です。ピンクの小さい花をいくつも咲かせて、島の辺り一面を賑わせています。ほぼ1年中咲いていることから、ここが南国であることを再確認させられるでしょう。
ハイビスカス
石垣島を彩る色鮮やかなハイビスカスは南国の雰囲気感を出してくれます。原色の赤や黄色、白、ピンク、オレンジ色など色も様々で、どこでも見られるのでぜひ写真に収めましょう。
月桃(げっとう)
月桃茶を始めとした様々な食事やコスメに利用されている月桃。石垣島なら各地で咲いているので、時間があれば月桃茶を作ってみるのもいいですね。
おわり
数ある石垣島のツアーの中で、サガリバナのツアーは5月~7月に咲く季節限定の数時間しか見ることができない貴重な時間です。
石垣島は海が綺麗というイメージも多いと思いますが、このツアーに参加すれば石垣島の魅力が他にもあるということを知ることができるでしょう。さらに、夜のジャングルを探検し普段は決して味わうことがない大自然を肌で触れ合う体験もできて一石二鳥です。季節限定のサガリバナのツアーをぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
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