目次
西表島とは?
西表島とは沖縄本島の南方、八重山諸島に属する島であり、同諸島では最大の面積を有しています。人口2,376人(2018年3月末)の西表島は島の大半が亜熱帯の原生林に覆われています。そのため、内陸部の観光スポットへ訪れるときは遊覧船、カヤックなどの船舶を利用するのが一般的です。
年間の平均気温23.7℃、湿度79%と非常に蒸し暑く、年間の降水量も約2,500mmほどと雨が多いのも西表島の特徴です (ちなみに東京の年間平均気温と湿度は15.4℃、65%)。真冬の12月、1月、2月のシーズンは平均気温も20℃を下回りますが東京と比較すると1年の寒暖差は非常に小さく、年間を通して過ごしやすい環境が整っているのも西表島の魅力のひとつといえるでしょう。
石垣島から西表島への行き方
西表島には空港がないため、石垣空港へ行き、その後石垣島離島ターミナルからフェリー(定期船)にて西表島へ向かいます。ここでは西表島への行くフェリーとして、同島の玄関口となる2つの港をご紹介します。
石垣島離島ターミナルから | 乗船時間 | 本数/日 |
上原港 | 約45~50分 | 7本 |
大原港 | 約40分 | 7本 |
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【石垣島】西表島へ観光!行き方・スポット・ツアーご紹介!
上原港
上原港は西表島の北部にある港であり、周辺には宿泊施設や星砂の浜、月ヶ浜、中野海岸、浦内川といった西表島でも屈指の人気観光スポットが点在します。およそ9割のアクティビティが上原港付近にあるため、マングローブアクティビティやマリンアクティビティなどを楽しみたいという方は上原港から活動を開始するのがおすすめです。上原港までの所要時間は石垣島からの高速船利用で約45分ほどです。
⇒上原港の詳細はこちら
大原港
出典:4travel
大原港は島の東南部に位置する港であり、主に現地の人が利用する居酒屋や食堂などが点在しています。また大原港はマヤプシキをはじめとした国内最大級のマングローブ林を楽しめるマングローブクルーズツアーの出発地にもなっており、近くには水牛車で有名な由布島もあります。
仲間川のマングローブ林には島の東部にしか生えていない種もありますので、亜熱帯地域ならではの植物を見学したいといった方などは、大原港から西表島観光をスタートさせるのがよいでしょう。石垣島から大原港までの所要時間は高速船で約40分ほどです。
⇒大原港(仲間港)の詳細はこちら
西表島での移動手段
移動手段 | 説明(対象) |
レンタカー | 西表島に宿泊する方(2泊以上)には手軽に回れるのでおすすめ。 |
バス | 本数が少ないので、長期滞在の方向け。 |
レンタサイクル | 西表島は起伏があるので、短距離利用におすすめ。 |
ツアーアクティビティ | 送迎もあるので、石垣島から日帰り、1泊2日の方は特におすすめ。 |
西表島は沖縄県内で沖縄本島に次ぐ広さ(面積289.3平方キロメートル)をもつ島ですが、電車などはありません。そのため、西表島観光の際にはメインとなる移動手段をしっかりと確保しておく必要があります。ここでは西表島観光で用いられる主な移動手段を4つまとめましたのでご覧ください。
レンタカー
西表島ドライブ観光では定番の必須アイテムのひとつにレンタカーが挙げられることが多いです。前述のように西表島は沖縄県の中では広大な面積をもつ島であり、かつ坂道が多いという特徴があります。観光スポットや見どころも点在しているため、島の隅々まで観光を楽しむ場合はやはり車でのドライブが最も適しています。西表島のレンタカー会社は上原港、大原港周辺に集中しており、営業所によってはどちらかの港で借りて、もう一方の港で返却することも可能です。
ただし西表島のレンタカーは車の数は少なく、特に繁忙期は早期の事前予約は必須ですので注意しておきましょう。料金は営業所や車種によってさまざまですが、約5,000円~1万2,000円が相場です。
バス
西表島には西表交通株式会社が運営する路線バスも走っています。路線バスを利用すればレンタカーよりも安い料金で済むのは間違いありません。ただし、この路線バスは1日4本 (夏季は臨時便5本が追加)しか走っていないため、仮に1本でも乗り遅れるとその後2時間~3時間は待機する必要があります。このような理由から時間に限りがある観光には、別の移動手段を用いるのがおすすめです。
レンタサイクル
西表島では自転車を有料で貸し出すサービスを提供する店舗もあります。自転車での西表島は亜熱帯地域ならではの自然を肌で感じられるのが魅力的です。しかし、前述のように西表島は勾配がある道路が多く、体力的なことを考えるとメインの移動手段に用いるのはおすすめできません。
特に冬季は、年間を通して気候が安定している西表島とはいえ、強い北風など強風に悩まされることも多いです。西表島観光をする際は、自転車が趣味でない方はレンタカーやバイク等でのドライブがおすすめです。
ツアーアクティビティ(観光ツアー)
西表島は人気観光地のひとつですから、様々なアクティビティがあります。各スポットの見学、鑑賞だけではなく移動も安心して行いたいといった方は、これらのツアーに申込むのもおすすめです。というのも、各観光ツアーは基本的にツアー時間などが決まっており、送迎に関してもしっかりと手配を行っています。つまり観光ツアーに予約すれば各スポットの案内、宿泊先や最寄りの港までの送迎などをすべて行ってくれるので、観光客の方は移動のことを考える必要がなくなります。
特に初めての西表島観光の際はわからないことも多いですので、余計なトラブルなどを避けたいという方はツアー予約も検討しておきましょう。
西表島で楽しめる全てのツアーはこちら↓
西表島の全アクティビティ
西表島人気ドライブスポット10選
大原港から上原港へ向かうベストドライブルート
大原港(スタート地点)⇒約10分⇒南風見田の浜⇒30分⇒西表野生生物保護センター⇒約7分⇒由布島⇒約7分⇒大見謝ロードパーク⇒約17分⇒クーラの滝⇒約3分⇒ピナイサーラの滝⇒約10分⇒(上原港)⇒約7分⇒星砂ビーチ⇒約7分⇒浦内川⇒約5分⇒子午線のモニュメント⇒約5分⇒西表トンネル⇒約2分⇒白浜港(終点)
今回は大原港から北上し、リゾートホテルの多い上原港付近を通過し、車で最も西に行ける白浜港までのルートを順に紹介します。大原港から上原港へ向かうルートで西表島に点在するスポットの中でも特に人気が高いドライブスポットを10個厳選しましたのでご紹介します。
ドライブスポット | 簡単説明 |
南風見田の浜 | 波照間島を見渡せるビーチ |
西表野生生物保護センター | イリオモテヤマネコの保護活動を行うスポット |
由布島 | 島全体が亜熱帯植物園 |
大見謝ロードパーク | 絶景を眺められるスポット |
クーラの滝 | 定番人気のカヌー&SUPスポット |
ピナイサーラの滝 | 落差沖縄一の滝を眺められる滝 |
星砂ビーチ | 星砂カフェからの風景は絶景 |
浦内川 | 日本の滝100選に選ばれたマリウドゥの滝を楽しめます。 |
子午線のモニュメント | 1~9まで子午線が並ぶスポット |
西表トンネル | 日本最南端のトンネル |
南風見田の浜
出典:4travel
大原港方面へドライブするなら南風見田の浜は行きましょう!。西表島最南端に位置する島随一のロングビーチとして高い人気を博しているのが南風見田(はえみだ)の浜です。大原港から車で約10分ほどとアクセスも良好なこの浜は美しい色の貝、おもしろい形のサンゴのかけら、漂流物などを拾い集めて楽しむビーチコーミングに最適です。またビーチの砂は細かく遠浅となっていますので、小さな子ども連れのファミリーでも海水浴を楽しむことができます。
ただしトイレなどはありませんので、短時間向けのビーチともいえるでしょう。
南風見田の浜への行き方
南風見田の浜まで | |
上原港から | 車で約1時間 |
大原港から | 車で約15分 |
南風見田の浜の基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町西表島 |
滞在時間 | 約10分~30分 |
駐車場 | あり |
⇒南風見田の浜の詳細はこちら
西表野生生物保護センター
出典:4travel
西表野生生物保護センター(IWCC)は、イリオモテヤマネコの保護活動を行うために設けられた施設です。イリオモテヤマネコは体長50㎝~60㎝ほどのヤマネコであり、文字通り西表島にしか生息していません。国の天然記念物にも指定されているイリオモテヤマネコは生息数が少なく、絶滅が危惧されています。西表野生生物保護センターはこのイリオモテヤマネコの個体数減少に歯止めをかけるために1995年に設置された施設であり、日々イリオモテヤマネコの生態調査などを行っています。この他、同施設では西表島の珍しい生物についても詳しく知ることができます。
入館料は無料ですので、子どものいるご家庭などは勉強の一環として訪れるのもおすすめです。こちらも由布島と合わせて行くことができます。ただし、基本的に月曜休館日なので、ドライブで立ち寄る際は事前に確認してから施設に行きましょう。
西表野生生物保護センターへの行き方
西表野生生物保護センターまで | |
上原港から | 車で約35分 |
大原港から | 車で約15分 |
西表野生生物保護センターの基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町古見 |
滞在時間 | 約30分~1時間 |
駐車場 | 約10台 |
⇒西表野生生物保護センターの詳細はこちら
由布島
人気のドライブスポットが由布島。亜熱帯植物園の由布島へアクセスするには水牛車の発着場である旅人の駅まで行き、水牛車を利用して向かいます。大原港から車で約20分ほどの場所にある乗り場で水牛車に乗り、西表島から約400mほど離れた島へ水牛車でゆっくりと向かいます。
周囲約2kmの小さな島にはヤシの木が茂り、ハイビスカスやブーゲンビレアといった美しい花々が1年中咲き乱れています。マンタの浜(由布茶屋)からは沖縄県でも屈指の人気観光地である石垣島などを一望することができます。
由布島への行き方
由布島(旅人の駅)まで | |
上原港から | 車で約30分 |
大原港から | 車で約20分 |
由布島の基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町字古見689 |
滞在時間 | 約2時間 |
駐車場 | 約50台(無料) |
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大見謝ロードパーク
続いてのドライブスポットが絶景を見渡せる大見謝ロードパーク。上原港から車で15分ほどの場所に位置する大見謝ロードパークですが、由布島とあわせて行きたいですね。大見謝川の入口にある東屋は休憩スポットであり、海を見渡すことができる展望台と自然豊かなマングローブ林の中を散策できる遊歩道が設けられています。絶景を望めるスポットでもありますので観光客の方はもちろんのこと、天気の良い日は現地の方も展望台でランチを楽しむことがあります。
大見謝ロードパークへの行き方
大見謝ロードパークまで | |
上原港から | 車で約13分 |
大原港から | 車で約35分 |
大見謝ロードパークの基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町上原 |
滞在時間 | 10~20分 |
駐車場 | 約10台(無料) |
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クーラの滝
上原港から車で10分ほどのところにあるクーラの滝。アクティビティフィールドとしても随一の人気を誇るスポット。上原港を東へ進んだ先にあるクーラ川をさらに奥へ進むと小さな滝が出現しますが、これが西表島第二の滝と呼ばれるクーラの滝です。ちなみにクーラの滝の「クーラ」とは幸運を呼び寄せるという意味があります。
現地の方もお参りに来るほどの神聖な場所ですので、西表島観光で幸せを持ち帰りたいという方はぜひ訪れてみましょう。車はクーラ川の入り口付近にある駐車スペースに止めることができます。
クーラの滝への行き方
クーラの滝(河口)まで | |
上原港から | 車で約5分 |
大原港から | 車で約35分 |
クーラの滝の基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町字上原 |
滞在時間 | 20分~2時間(ツアー参加時) |
駐車場 | 約5台(無料) |
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ピナイサーラの滝
沖縄県№1の落差(54m)を誇り、西表島の数ある観光スポットの中でも満足度が非常に高いことで知られるピナイサーラの滝。西表島西部のヒナイ川上流にあるピナイサーラの滝は、ツアープランにも含まれることが多いスポットです。ツアーでは中流までカヌーを使い、途中からトレッキングで滝まで目指すという移動方法が一般的であり、西表島の豊かな自然を存分に満喫できるスポットでもあります。ちなみに滝の名称の由来は「ピナイ」が顎髭を意味し、「サーラ」が下という意味であり、離れた場所から見たときに老人の長い顎鬚のように見えることからきています。
滝壺では水遊びや滝に打たれるといった体験も可能であり、沖縄県№1の落差を誇る滝の威力を肌で感じることができます。また、滝上からはまさに絶景と呼ぶにふさわしい光景が眼下に広がりますので、西表島でのおすすめ度は非常に高いスポットといえるでしょう。
ピナイサーラの滝への行き方
ピナイサーラの滝(入口)まで | |
上原港から | 車で約5分 |
大原港から | 車で約50分 |
ピナイサーラの滝の基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町字上原 |
滞在時間 | 30分~3時間(ツアー参加時) |
駐車場 | 約10台(無料) |
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星砂ビーチ
星砂ビーチはその名称どおり、小さな星砂で形成されている海岸です。その美しさは「世界でも5本の指に入るほど」とも評されており、SNS映えする風景を写真に収めたり、南国の観光地らしくエメラルドグリーンの海で泳いだりすることもできます。
また星砂ビーチにはトイレやレストランといった施設も設置されているため、子どもがいる家庭でも安心して遊ぶことができます。ドライブとしてだけではなく、バス停「星砂の浜」も近くにあるのでバスでの観光も可能です。
星砂ビーチへの行き方
星砂の浜まで | |
上原港から | 車で約8分 |
大原港から | 車で約55分 |
星砂ビーチの基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町字上原 |
滞在時間 | 30分~1.5時間 |
駐車場 | 約10台(無料) |
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浦内川
続いてのドライブスポットが浦内川。西表島でレンタカーを借りたら真っ先に行く方も多いのが浦内川です。浦内川は、上原港から車で約15分ほどの場所に位置する沖縄県内最大の川でもあります。原生林に埋め尽くされた広大な河川には、満潮時になると8km上流まで海水が上がってきます。そのため、海水や淡水などの動植物が混ざり合い、豊かな生態系に包まれた自然が形成されるのも浦内川の大きな特徴です。
浦内川の河口まで一本道をドライブしていけば、船の発着場所があります。大きな船に乗ってマングローブ林を見学できるジャングルツアーでは、日本の滝100選にも選出されているマリウドゥの滝やカンピレーの滝も楽しむことができます。半日ほどで行けるのでちょっとしたドライブコースにおすすめです。
浦内川への行き方
浦内川まで | |
上原港から | 車で約10分 |
大原港から | 車で約1時間 |
浦内川の基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町字西表 |
滞在時間 | 約1時間~3時間(クルーズ船参加の場合) |
駐車場 | 約30台(無料) |
⇒浦内川の詳細はこちら
子午線のモニュメント
子午線とは子の方向(北)と午の方向(南)を結ぶ線(経度)のことであり、1997年に国土地理院の沖縄支所が西表島に123度45分6.789秒の子午線が通過するのを発見しました。子午線のモニュメントはこの発見を記念して建てられたものとなります。毎晩20時~21時30分の間に緑色のレーザー光線が西表島の夜空に向かって照射される光景はぜひ生で見ておきたいものです (※レーザー照射時間は夏季、冬季で異なる)。
すぐ目の前におしゃれなカフェもあるので、ドライブがてら休憩するのもいいですね。夜のドライブにもおすすめのスポットです。
子午線のモニュメントへの行き方
子午線のモニュメントまで | |
上原港から | 車で約15分 |
大原港から | 車で約1時間 |
子午線のモニュメントの基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町西表 |
滞在時間 | 10分~30分(カフェ利用時) |
駐車場 | 約10台(無料) |
西表トンネル
出典:やえやまなび
日本最南端のトンネルである西表トンネルへドライブするのもいいですね。八重山郡竹富町(祖納)と白浜を結ぶ全長675mの西表トンネルは1992年に完成したものであり、西表島では唯一のトンネルとして知られています。ちなみにこのトンネルが完成する前までは、山道を迂回しなければならず土砂崩れなどが起きた際には不自由を強いられていたそうです。
西表トンネルは島の道路の終点でもある白浜港の手前にあります。白浜港からは道路が通じていない船浮地区への定期船も出ていますので、トンネルとセットで楽しむのもおすすめです。
西表トンネルへの行き方
西表トンネルまで | |
上原港から | 車で約20分 |
大原港から | 車で約1時間5分 |
西表トンネルの基本情報
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町西表 |
滞在時間 | 数分 |
駐車場 | なし |
まとめ
今回は西表島の人気ドライブスポット10選をご紹介しました。西表島はほとんどがジャングルで覆われており、現在世界自然遺産登録地にも挙げられています。そのため、年々観光人気も高まってきており、手つかずの豊かな自然などを思う存分堪能できます。
西表島全体で見ると島の面積は非常に広いため、移動にはレンタカーか、アクティビティに参加し送迎などを利用すると便利です。個人でドライブする際はマップをしっかりと準備して行ってくださいね。
現在、西表島観光を検討している方はぜひ参考にしてください。
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