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そもそもヤシガニとは?
ヤシガニはインド洋と西太平洋沿岸に生息し、日本では沖縄・宮古島・八重山諸島・石垣島といった亜熱帯地域でしか見ることができません。元々生息数が少なかったことと沖縄食ブームでの乱獲のため、徐々に頭数が減少し、現在では絶滅危惧種に指定されています。
ヤシガニは海中に住む他の甲殻類とは違い、完全な陸上性です。一生のうち、水の中に入るのは産卵をする時だけと言われています。その割には直射日光が苦手というあべこべな特性を持ち、雨や霧などの日に好んで穴の中から出てきます。
ヤシガニという名前が付いているのだから、ヤシの実を食べるのかというと、そうでもありません。厳密には、ヤシの実も食べるが、決してそれを食生活の中心には置いていないということです。ヤシガニは雑食性のため、木の実からウミガメの卵、動物の死骸まで食べてしまいます。木に登ることも非常に上手で、腹部についている長い足を器用に使い、ほぼ垂直の木でも簡単に登ってしまいます。大きなヤシガニが木にくっついている様子はどこか滑稽で面白みがあります。
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ヤシガニはカニ?
ヤシガニは、「カニ」と名前がついていますが、カニではありません。むしろエビに近い仲間で、最も近い種類としてヤドカリがあげられます。
しかし、エビやカニと同じ甲殻類のため、茹でれば同じように赤くなります。そんなヤシガニがなぜカニと呼ばれるようになったのかというと、その秘密はヤシガニの生態系にあります。
生物学上の分類として近しいヤドカリは自分の身を守るために貝殻を家としていますが、ヤシガニは必ずしも家を必要とせず、カニのように体を出して生活している個体が多くみられます。しかし、若いヤシガニはカタツムリなどの殻をかぶってヤドカリのように生活する期間もあるようです。大きくなるにつれて貝殻の代わりにヤシの実などを被るようになり、完全に大人になるとその習性はなくなってしまいます。
石垣島のヤシガニの特徴
ヤシガニは夜行性
ヤシガニは夜行性のため、日中にはあまり見かけることがありません。一方で市街地を離れたマングローブ原生林近くの道路にはたまにヤシガニが歩いていることがあり誤って引いてしまうことも…そのため夜、街灯の少ない道をドライブする際は気を付けて運転しましょう。
ヤシガニの大きさ
オスのヤシガニは体長40センチメートルを超えます。更に、足を広げれば1メートル近くになるのも珍しくはなく、その重さは4キログラム。女性なら、片手では持ち上がらないくらいのサイズなのです。甲殻類のなかでは、タカアシガニには負けますが、最大級の甲殻類と言えるでしょう。
ヤシガニのハサミの力
ヤシガニの挟む力は自重の90倍にも及ぶと言われています。その力は、厳密には337キログラム。ライオンの噛む力が平均で300キログラムと言われており、それに匹敵する力を持っているのです。
その力でヤシの実のような固い食物も簡単に砕き、食べてしまいます。ペットとしても飼育できるヤシガニですが、頑丈な鉄の檻に入れても、まるで糸でも切るかのように折られるか切られるかしてしまい、脱走も頻繁にあるそうです。
ヤシガニの寿命について
ヤシガニの成長は非常にゆっくりで遅く、なんと50年は生きると言われています。ペットとして飼育すると長いお付き合いになりそうです。
ヤシガニの好物
ヤシガニの好物はアダンの実です。アダンの実はパイナップルのような形をした実ですが、人間は基本的に食べません。そのためアダンの実が多いスポットには夜にヤシガニに出会えることが多いです。ぜひアダンの実を見つけたらヤシガニを探してみましょう。
石垣島でヤシガニに出会えるスポット
石垣島のヤシガニスポットは沢山ありますが、ここではより多く出現する人気のヤシガニスポットをご紹介。
バンナ公園
出典:沖縄ラボ
バンナ公園では、ヤシガニだけではなく、ヤエヤマヒメボタルやリュウキュウアカショウビン、ヤンバルクイナなど様々な沖縄固有の動物に出会うことができます。バンナ公園の最大のメリットは入園が無料であること。石垣島の市街地からおよそ10キロメートルほど離れていますが、レンタカーやタクシー、バスなどで行くことができます。
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白保海岸
出典:4travel
白保海岸と言えば、石垣島でのシュノーケリングスポットの筆頭としてもあげられるくらい、サンゴが非常に綺麗な場所です。小さな洞窟もあるためヤシガニも小さな隙間などで見られます。数々のサンゴが織り成す環境は餌と栄養分が豊富で、ヤシガニにとっても住みやすい場所なのかもしれません。
⇒白保海岸の詳細はこちら
川平湾
日中はミシュラン3つ星に選ばれるほど絶景の川平湾ですが、夜になると真っ暗になります。川平湾のビーチにはアダンの実が数多くあるため、ヤシガニが実を食べに現れます。日中の川平湾もいいですが、川平湾近くに宿泊したらビーチに行ってヤシガニを探すのおすすめです。
⇒川平湾の詳細はこちら
石垣島でヤシガニに出会えるジャングルナイトツアーとは?
ヤシガニは、前述の通り直射日光や暑さを嫌う動物として知られています。そのため、雨の日などを除けば、活動するのはほとんど夜間となります。
石垣島でヤシガニを見たいという方にはジャングルナイトツアーがおすすめです。ジャングルナイトツアーは、昼間にはない石垣島の大自然を満喫できるプランです。
夜のジャングルは、ライトを消すとまるで目を瞑っているかのような真っ暗闇に包まれます。その暗闇の中で、動物たちの鳴き声や動く気配を感じられるのです。暗闇の中で青っぽく光るヤシガニは、まさに夜の石垣島を代表する動物と言えます。
石垣島のナイトツアーでヤシガニ以外に出会える生き物
ナイトツアーで出会える夜の動物は、ヤシガニだけではありません。石垣島は固有種の宝庫です。石垣島ならではの動物にたくさん出会えることでしょう。
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ヤエヤマオオコウモリ
日本固有亜種であるヤエヤマオオコウモリは、体調25センチメートルもある超巨大なコウモリです。急に頭の上を飛んでいくと、少し怖く感じてしまうほどです。
このヤエヤマオオコウモリは、大きさに似合わず食生活はベジタリアンで、クワの実やイチジクなどが大好物です。人間を襲うようなことはありませんので、ご安心ください。
リュウキュウコノハヅク
日本以外では台湾やフィリピンでも見られるリュウキュウコノハズクは、フクロウの仲間です。体調は20㎝前後ほどで、よくみると愛らしい顔をしています。目が黄色をしているので、夜でもよく目立ち、チャームポイントはコノハズクが共通して持つ耳のように立った角です。まれに雛の姿を見られることもあります。
リュウキュウアカショウビン
出典:鳥取り
夜の石垣島に、まるでルビーのように輝くリュウキュウアカショウビン。本土にいるカワセミと同じ種類だと言われています。体調は27センチメートルと、ホンドカワセミよりも大きく、魚やカエル、サワガニなどを好んで食べます。
非常に警戒心が強く、色彩のわりには出会うことが難しいと言われています。その美しさと珍しさから、全国各地から訪れたカメラマンがシャッターチャンスを狙っています。
石垣島でヤシガニを食べるには?
ヤシガニは見るだけでも大迫力でインパクトも抜群ですが、実は食べることもできます。味は非常に淡泊でぱさぱさとしている印象がありますが、しっかりとした調理をすることによって、本物のカニに負けないくらい美味しく食べることができるのです。ここでは、ヤシガニ料理を提供しているお店を紹介致します。
炭火串焼屋なつや
出典:食べログ
石垣港離島ターミナルから徒歩でわずか5分程度の場所にあります。焼き鳥と魚介類料理が中心で、お酒も美味しいものばかりです。注目の料理は、やはりヤシガニです。
ヤシガニは、普通にボイルしてしまうとせっかくの旨味が湯の中に逃げてしまいます。そのため、このお店ではじっくり蒸すことによって、ヤシガニの旨味をしっかり殻の中に閉じ込めます。ヤシガニの頭を割った際に出てくる濃厚なカニみそをつけていただきます。ヤシガニが食べれる店として知られる人気店のため、予約していくことをおすすめしています。
⇒炭火串焼屋 なつやの詳細はこちら
石垣島やしがに専門店 まほろばの里
出典:retty
石垣市市役所近くにあるお店です。このお店の名物は、なんといっても舟の形の器にでかでかと乗せられて出てくるヤシガニです。
ヤシガニ専門店の名前通り、ヤシガニの調理に関してはこのお店の右に出る店はありません。特に、ヤシガニの身とみそを使ったそばは濃厚で絶品です。予約必須の人気店ですので、石垣島へお越しの際はぜひ一度足を運んでみてくださいね。
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おわり
現在では絶滅危惧種のヤシガニも、石垣島の人たちにとっては非常になじみ深い動物です。
夜に石垣島のビーチなどを歩いていると遭遇することもあるヤシガニですが、手を挟まれると大けがをする恐れがあります。決して安易に手を出さないように注意してください。大自然に生きるヤシガニを眺めて楽しんでくださいね!
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